松戸北部市場跡地にはイオンモールではなくテラスモールとして2019年秋オープンか?

2017年3月31日に閉鎖された松戸北部市場の跡地の再開発の行方が注目されています。

松戸北部市場跡地は、約5ヘクタール(約14、900坪)と広大なだけに跡地の再開発の成り行きが注目されていましたが、5月に住友商事が2019年を目途に映画館と医療施設を兼ね備えた複合商業施設をオープンすることを明らかにしました。




住友商事は松戸北部市場開発プロジェクトとして取り組み、2018年度内の着工、2019年度内のオープンを目指すとしています。

■松戸北部市場開発プロジェクト 計画概要

・施設の概要
複数の大型店と専門店を集積した一体型多核モール

・付帯施設
シネマコンプレックス(映画館)、医療施設、フィットネスクラブ

・場所(松戸北部市場跡地)
千葉県松戸市八ケ崎2丁目8?1

・計画スケジュール
2018年度内着工、2019年度内オープン

■イオンモールもららぽーとも、映画館もない松戸

計画によれば、松戸市内に大型商業モールが2019年にオープンすることになりましたが、松戸市内にはイオンモールもららぽーともありません。

さらにいえば、松戸駅西口側にあった映画館がなくなってから、市内には映画館がゼロとなっています。

ですので、今回の松戸北部市場開発プロジェクトで、実質的に松戸市内の初めて、本格的な大型商業モールがオープンすると同時に映画館ゼロ状態が解消されることになります。

そこで気になるのは、その大型商業施設がイオンモールやららぽーとといったブランド力のある施設になるのかどうかです。

結論からですが、松戸北部市場跡地にはイオンモールもららぽーとも出来ないと思います。

■商業施設がイオンモールでもららぽーとでもない理由

ららぽーとについては、今回、住友商事がプロジェクトを主導するということで商売敵?である三井系のららぽーとの可能性はゼロです。

それでは、松戸市内にないイオンモールかというところですが、イオンモールは、新規に店舗を開発する場合、自らが開発主体となりますので、住友商事が主体となった時点で、可能性はなくなったといえそうです。

さらに計画地からさほど遠くない場所にイオンモール柏がありますので、松戸北部市場跡地にイオンモールということは考えられないでしょう。

プレミアムアウトレットは、三菱系ですのでこちらもららぽーとと同じ理由で可能性ゼロです。
またアクロスモールは大和ハウス系です。



■松戸北部市場跡地にはサミットストアを核店舗とするテラスモールか?

住友商事が今回と同じような条件で開発した商業施設を開発した実績としては、2011年にオープンした東海道線 辻堂駅直結の大型商業施設施設の湘南テラスモールがあります。

住友系は、同じ財閥系でも三井=ららぽーと、三菱=プレミアムアウトレットというような知名度の高い商業施設の開発・運営はしていませんが、唯一、湘南テラスモールが今回のプロジェクト内容に近い施設となっています。

湘南テラスモールは、食品スーパーのサミットストアを核店舗に無印良品、ユニクロ、ロフトといった大型専門店をテナントとした商業施設を構成しています。

また、松戸北部市場開発プロジェクトと同じようにシネマコンプレックスや医療施設も併設されています。

ですので、松戸北部市場跡地にはテラスモール型の商業施設ができるのではないかと思います。

特に商業施設の核となるスーパーについては、住友商事出身者が社長に就任する等、関係が深いサミットストアの出店が有力だと思います。


■財閥系の商業施設とイオンモールの違い

イオンモールは、全国に沢山ありますが、良くも悪くも金太郎飴的で店舗間にさほど違いはありません。

対して、ららぽーと、プレミアムアウトレットのような三井や三菱といった財閥系の大型商業施設は、イオンのようにイオンスタイルといっつた自前の店舗を持たないだけに、施設によって出店するテナント、スーパーに大きな違いがあります。

現にららぽーとは核となる食品スーパーが施設によってヤオコーだったりイトーヨーカ堂だったりしています。

今回、松戸北部市場跡地の開発が住友系が手掛けるということですのでイオンモールのように、どのような施設ができるのか事前に予測するのは難しいです。

逆にいうと、どんな施設が出来るのだろうという期待感が持てるのが良いところでしょう。

■まとめ

お隣の柏市には、ららぽーともイオンモールもあるうえに昨年、セブンパークアリオもオープンする等、商業都市柏市の存在感をますます高めています。

一方の松戸市は中心街にある松戸伊勢丹の閉店問題が浮き彫りになる等、あまり景気の良い話はききません。

そもそも千葉県第3位の人口規模を誇る松戸市にイオンモールもららぽーともないというのは、松戸という土地が大型商業施設の立地するのには魅力がないエリアと思われているからでしょう。

大型商業施設なら松戸より柏という位置づけに成りさががっているのだと思います。

さらにいえば、松戸市の中心地である松戸駅近辺にさえ映画館がひとつもないという状況も続いています。

今回の松戸北部市場開発プロジェクトの実現で、地盤沈下が進む一方の松戸市の商業が浮上することを願ってやみません。

記事で予想した通りに松戸テラスモールとして2019年10月にオープンすることになりました。

↓松戸テラスモールに出店するテナント等詳細はこちらから↓
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