西武百貨店船橋店跡地に計画中の複合施設に船橋市民文化ホールを移転する計画が頓挫

2018年2月に閉店した西武百貨店船橋店の跡地について、様々な再開発計画がこれまで浮上してきましたが、そのうち、タワーマンションを中核とした複合施設内に船橋市民文化ホール・中央公民館を移転する計画が頓挫したと東京新聞千葉版が報じました。

船橋市は西武百貨店船橋店跡地に地権者であるセブン&アイ・クリエイトリンクがタワーマンションなどからなる複合施設を建設する計画に関連して、施設内に老朽化が進んでいる市民文化ホール・中央公民館を移転させることを検討していましたが、交渉がまとまらず計画が頓挫したということです。




西武百貨店船橋店跡地でセブン&アイ・クリエイトリンクは(仮称)西武船橋店再開発計画として、商業施設を併設したタワーマンションを計画しています。

■(仮称)西武船橋店再開発計画 概要

・計画名称 (仮称) 西武船橋店再開発計画

・所在地 千葉県船橋市本町1丁目2番1

・階数  地上48階、地下2階建て

・高さ  約160m~170m程度

・建築主 セブン&アイ・クリエイトリンク

・最寄駅 JR総武線・東武線船橋駅、京成船橋駅

一方、西武百貨店船橋店跡地のうち、LOFT館・駐車場館跡の土地については、大和ハウス工業が取得し、既存建物の解体工事に着手、2021年5月末に完了する予定で、オフィス用のビルの建設が計画されています。

いずれにしろ、船橋駅前という首都圏有数の好立地にも関わらず、西武百貨店船橋店跡地には大型商業施設やデパートは進出しないことははっきりしたようです。

これで船橋駅前の大型商業施設は東武百貨店と駅付設のシャポーの2店舗体制が続きそうです。

伊勢丹や三越といった大手デパートが軒並み、地方に立地した店舗を次々と閉店させているうえ、今年に入ってからのコロナパンデミックによる長期休業で小売業全般が経営的にダメージを受けており、船橋駅前といえども進出に巨費を投じる余裕のある企業を見出すのは困難でしょう。

同じ千葉県内ではJR柏駅駅前にあったそごう柏店の閉店後の再開発は、数名の地権者の同意が得られず、未だに手付かずとなっています。




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