千葉県内の2020年10月現在の市町村別人口ランキングを注目点を交え、わかりやすく説明します。
このランキングは、千葉県毎月常住人口調査に基づいて作成しました。
今回のランキングでの注目点は、長らく千葉県内で人口御三家とされてきた千葉・船橋・松戸のうち、松戸市が市川市に4500人ほどの差で4位に転落していることです。
また、松戸市と市川市のどちらも人口50万人まで1万人を切り、カウントダウンが始まっています。
近年、人口の増加が著しい流山市は人口20万人が見えてきたという状況です。
千葉県内の2020年10月現在の市町村別人口ランキングは、以下の通りです。
■千葉県市町村別人口ランキング(2020年10月現在)
1.千葉市 981,675
2.船橋市 640,906
3.市川市 497,565
4.松戸市 493,085
5.柏市 432,806
6.市原市 268,816
7.八千代市 199,801
8.流山市 198,762
9.習志野市 175,164
10.浦安市 170,844
佐倉市 169,606
野田市 152,419
成田市 131,358
木更津市136,193
我孫子市130,497
鎌ケ谷市109,321
印西市 103,202
四街道市92,972
茂原市 86,625
君津市 81,629
香取市 71,848
八街市 66,505
袖ケ浦市63,794
旭市 63,744
白井市 61,792
東金市 57,966
銚子市 57,952
富里市 49,664
山武市 48,350
大網白里市47,790
館山市 44,899
富津市 42,555
いすみ市35,710
南房総市35,709
匝瑳市 34,609
鴨川市 31,720
横芝光町22,329
酒々井町20,426
栄町 20,015
勝浦市 16,961
九十九里町14,735
多古町 13,843
長生村 13,771
東庄町 13,122
一宮町 11,660
白子町 10,355
大多喜町8,853
長南町 7,390
鋸南町 7,108
芝山町 6,927
御宿町 6,825
睦沢町 6,806
長柄町 6,700
神崎町 5,715
■コメント
松戸市は、上野東京ラインの開通によって、長年の悲願であった東京駅直通が実現、さらに新橋・品川まで乗り換えなしで行けるようになったことで利便性が向上したことで人口は増加傾向にあります。
ですので、市川市に人口3位の座を明け渡したのは、松戸市以上に市川市の人口が増えている証といえます。
近年、人口増加が著しい流山市は、そもそもかつては東葛地域の中心的な町でした。
しかし、常磐線の当初のルートとして流山市が有力候補だったのに当時の関係者が流山は江戸川を通じて水路に恵まれているという理由から”常磐線は不要”という判断をしたため、松戸から柏を通るルートに変更されました。
この判断を流山では、長年、”100年の恨み”と称してきました。
そのため、常磐線開通後、東葛の中心が流山から松戸・柏に移ってしまい、流山は長らく”不便な市”という烙印を押され続けてきました。
それがつくばエクスプレスの開通によって、流山は交通の利便性で松戸・柏を逆転。
以降、流山市自体の”子育てしやすい街”というプロモーション活動もあり、千葉県内ばかりか首都圏でも有数の人口増加地域となっています。
流山市には、手つかずの土地も多くありますので人口20万はもちろん、さらに発展して千葉県有数の市に成長するものと思われます。
日本一住みやすい街と評価されたことがある印西市は流山市ほどではないにしても人口増が続いています。
印西市の場合、市内から浅草に行くのに1000円札でも足りない電車賃が解消されない限り、人口の大幅な増加は見込めないのではないかと推測します。
政令指定都市以外の全国の市で最も人口の多い船橋市の動向も注目です。
このまま船橋市単独で人口増加をしていくことで政令指定都市を目指すのか、近隣の市と合併して早期に政令指定都市を目指すのかについて、2021年に改選される船橋市長選挙のテーマになるのかどうかで今後の動向が推測できそうです。
ランキング自体で注目されるのは、いすみ市と南房総市の人口の差が1人しかないこと。また、市である勝浦市より人口の多い町が横芝光町、酒々井町、栄町と3つあることも興味深いです。
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